予期せぬお別れは、こんなにも辛いものなのですね。楽しく遊んだ後、眠ったまま再び起きることがなかったMOMOちゃん。一緒に過ごす日々は当たり前に続くと思っていました。部屋でふと姿を探したり、スーパーでMOMOちゃんのお肉を買おうとしたり、居ないことにまだ慣れなくて、急に涙が込み上げてきてしまいます。
パピーの時に我が家に来て、享年15歳、老衰で天使になったmocoちゃんとは、対照的に虹の橋を渡ったMOMOちゃんから教えてもらったことがあります。
2019年9月に我が家にやってきた時、生気がなく、皮膚のいたるところが炎症を起こしていて、背中に大きなハゲまで出来ているような状態。おどおどしているMOMOちゃんに「何をして欲しいの?」「どうしたいの?」とにかく沢山のことを聞きました。伝えてくれたことを理解すると、今度は私の言うことをとてもよく聞いてくれて、困ることは本当に少なく、気持ちを聞くことの大切さを実感しました。
私のところに来る前の7年間、元飼い主に構って貰えず寂しい思いして過ごした末に、飼育放棄されてしまったMOMOちゃんは、愛情を独り占め出来ることが本当に嬉しそうでした。目が合う度に「MOMOちゃん可愛いね!」と声を掛けていたら、どんどん可愛くなって、『可愛いと言われて育った仔は、可愛くなる』ということを実証してくれたと思います。
一緒に過ごした期間はたった1年3ヶ月。8歳で天使になってしまうなんて早過ぎると思うけれど、大事なのは時間の長さではないと感じます。動物は死期を自分で決めると聞いたことがあります。このタイミングはMOMOちゃんが決めたのかもしれません。
今、MOMOちゃんとコミュニケーションをすると、なんだか楽しそうにしていて、姿がないことにメソメソしているのは私ばかりです。この喪失感からくる辛さは時間が癒してくれると思うので、楽しかったことや幸せだった時間を沢山思い出しながら、ゆっくりと心が癒えるのを待とうと思います。
亡くなった直後に、平塚のコミュニティFM『FM湘南ナパサ78.3』で、私が企画&パーソナリティを務めるペット番組が、来春4月にスタートすることが確定しました。神奈川県動物愛護センター(平塚市)卒業生のMOMOちゃんと一緒にセンターの広報をしようと思っていましたが、残念ながらそれは叶いませんでした。「MOMOちゃんは次の仔にママを譲ったのかもしれないね」「新しい家族を待ってる仔を、MOMOちゃんみたいに幸せにしてあげて」と言ってくださる方々に背中を押されて、年明けにセンターから新たなパートナーとなる保護犬を迎えようという気持ちになれました。
MOMOちゃんとの出逢いと別れは、多くのペットオーナーの皆さまに寄り添う糧となり、ペットロスで辛い思いをしている方々の気持ちがより理解出来るようになることは間違いありません。
MOMOちゃん、私のところに来てくれて本当にありがとう。